楽庵とは?

楽庵ってどんなところ?

入所希望の方(Kさん)が、メンバー(Mさん)とスタッフ(Sさん)でQ&Aを交わしました。

Kさん
楽庵ではどんなことをしているのですか?
Mさん
曜日によりますが、出来ることは色々あります。
通所を始めたころは、何もせず、
僕は最初のうちは、殆どボーっとして過ごしていました。
でも、病院の先生には「通うことがリハビリだから」と言われたので、頑張って通いました。
Sさん


日によって、活動項目が大体決まっています。
自分の好きな活動を見つけてはどうですか。
Kさん
いろんな活動があるといっても・・・・。
どんなのがあるのでしょうか?
Mさん
パソコンで小説書いている人もいます。
陶芸で土をこねて、壺とか茶碗つくりに精を出している人、
手芸やエコクラフトつくりを楽しむ人もいます。
お菓子のキャラクタ―の袋を切り取ってテープで貼り付けてオリジナルの
ノートを作っている人、絵日記を元の利き手ではない方の手で描いている方もいます。
Sさん
月に一度、先生を招いて茶道教室と手芸教室をやっています。
畑もあるので、緑の中で過ごし収穫などをする体験もできます。
Mさん
フラミンゴという大きな織り機があるので、それを使って敷物なども作れます。
リハビリの為に切り絵をしている人もいます。
いつか作ろうと貯めていたガンプラを作っている方もいますよ。
僕は記憶することが苦手になってしまったので、その日の出来事や食事を写真にとって記録しています。
Kさん
自分は不器用で手を使う作業は苦手です。
練習してうまくなれるのかな。他には何かありますか?
Mさん
週に2回、英会話教室をやっています。
高次脳機能障害の当事者ボランティアさんが簡単な日常会話を楽しく教えてくれます。
日本語で入院中の話や闘病中の体験談で盛り上がることも多いです。
それから、年に何回か、皆で外出する遠足があります。
歩いていくのもあれば、貸し切りバスに乗って出かけるのもあります。
Sさん

生活のリズムを整えていくことは、つぎの就労段階への大切な課題です。
家にいると、「好きな時間に起きて食べて寝る」という、偏った生活パターンになりがちです。
そうならないように、まず、集団に参加して身体を動かすことが大事と考えます。
1日2回、ラジオ体操を参加者全員でやります。
規則正しいリズムで毎日を過ごせる生活を、楽庵では大切にしています。









Kさん
障害を持ってしまい、自分ができることがわかりません。
この先、就労できるかも不安な毎日で、何も手につきません。
Sさん
なぜ、自分が楽庵のような場所に来なくてはいけないのか・・・。
家族に不満をぶつける人もいます。
自分が事故にあい、以前の自分と比べて能力が低下しているのさえ気づかない人もいます。
退院したばかりで 家族もどのように生活したらよいのか悩んでいる両親や配偶者もいます。
まずは人の中に入り、いまの自分を温かく見つめなおすことが大切かなと感じています。
月に2回不定期ですが「くっちゃぶる会」というおしゃべりを目的にした活動もしていますよ。
何ができるとかには関係がないので、気軽に参加できるかもです。
Mさん
僕は、居場所があるだけで、最近はほっとしています。
最初の頃は家族に付き添ってもらい、通所を始めました。
少しずつ慣れてきて、自分だけで交通機関を利用して通えるようになりました。
Sさん
 季節感もなくなっている人もいます。
年間を通じて、自然を感じることが出来る所内のイベントもあります。

浜辺でバーベキューの時は、グループに分かれ、皆で協力しながら料理をします。
竈の火を起こすのがいつも大変ですね~(笑)。
人のために役に立つことが自分を大切に思う気持ちを育てます。
Mさん
年齢も教育歴も家族関係も違うメンバーのなかで、
それぞれが経験したことを話し合ったり、
挫折や失敗したことを共有することで、ずっと通っていると、完璧でなくても、
「これはまあ、何とかなるだろ」「こんどは大丈夫だな、やっていけそう」
と思えるようになりました。
僕は、活動の物づくりで陶芸を楽しみ始めました。
時々、市内のマーケットで出店即売会があるようです。
自分で作った陶器が売れてったりすると、本当にうれしいです。
Kさん
自分は疲れやすくて集中力もありません。
ついていけるか心配です。
Mさん
僕も緊張しやすく、なにか行き詰まると言葉もでません。
疲れて身体にしびれを感じて、どのように運動したらよいのかわかりません。
仲間に聞いて、リラクゼーションする身体運動を教えてもらいました。
心身は一体のようで、身体が動かないと気持ちにも余裕がなくなりますね。
Sさん
スタッフに鍼灸マッサージが出来る人がいます。
必要であれば、マッサージが受けられます。

まずは、困ったことがあったら誰かに助けを求められるようになることが大切です。
生死の境を乗り越えてきたメンバーさんも多いので、
正直に自分の悩みを話せると思います。
Kさん
教えて戴いて、少し安心したからか、自信がわいてきました。
楽庵に通うには、どうすればいいのですか?
Sさん
茅ヶ崎市役所の障害福祉課に連絡してみて下さい。
楽庵に相談して下さっても結構です。
持っている障害にめげないで、進んでいける自分をつくりましょう。
楽庵がそのお手伝いをします。
まずは一歩を踏み出してみてくださいね。